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Channel: 浅き夢見し…
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数字のマジック

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見た目に騙される事って良く有るよね…そんな経験は無い?


高級な素材を使い、高い技術力で作り上げられたものは良く見えるもの。




プレス鋼板のバスケットに入れられたスピーカーよりアルミダイカスト!


やはり目に見える形に惹かれるのが人の常、それと権威に弱いのも同じか…




見た目で比較すると絶対アルミダイカストの方が良い音出そうですよね(笑)
イメージ 1

見た目からだとやっぱりプレス鋼板では安っぽい音がしそうな先入観が有りますから

イメージ 2

特にマグネットの大きさが小さいと良い音がしないんじゃないかと思ってしまいます

イメージ 3

同じマグネットを使用しててもユニット全体との比率で判断してしまいがちですけど

スペックに記載された数値もつい信じてしまう、俗に云う数字のマジックと云う奴ですよね…


機種の定格 

メーカー:   Fital Pro   Fital Pro   Fital Pro   Fital Pro   CORAL     
型番:     3FE25     4FE35     8FE200    10FE200    10L-60B    
方式      Paper cone  Paper cone  Paper cone  Paper cone  コーン型   
形式      ミッドレンジ ミッドレンジ ミッドレンジ ミッドレンジ ミッドレンジ 
口径:      3.5"(8cm)φ  4.0"(10cm)φ 8.0"(20cm)φ 10.0"(25cm)φ 10.0"(25cm)  
振動板材質   パルプコーン グラスコーン パルプコーン パルプコーン パルプコーン 
エッジ材質   ゴム製エッジ ゴム製エッジ クロスエッジ クロスエッジ ゴム製エッジ 
マグネット   フェライト  フェライト  フェライト  フェライト  フェライト  
フレーム材質  鋼板     鋼板     鋼板     鋼板     アルミ    
        プレス    プレス    プレス    プレス    ダイカスト  
インピーダンス 8Ω      8Ω      8Ω      8Ω      8Ω      
定格入力    20W      30W      130W     150W     30W      
プログラム入力 40W      60W      260W     300W     60W      
再生周波数帯域 100Hz~20kHz 90Hz~20kHz  60Hz~5.0kHz 50Hz~4.5kHz 28Hz~5.0kHz 
出力音圧レベル 91dB/W/m   91dB/W/m   95dB/W/m   96dB/W/m   94dB/W/m   
ボイスコイル径 19mmφ    19mmφ    37mmφ    37mmφ    50mmφ    
最低共振周波数 100Hz     75.4Hz    80Hz     55Hz     28Hz     
Vas       1.13L     2L      13.6L     53.4L     60ℓ      
Qms       4.1      4.2      13      11.3            
Qes       0.8      1.04     0.66     0.74            
Total Q(Qts)  0.7      0.84     0.63     0.7      0.33     
振動系実効質量 2.4g     3.9g     15g      24.5g     33g      
Xmax      1.83mm    2.73mm    4.67mm    4.67mm           
Xlim      7.9mm     6.8mm     10.4mm    10.4mm           
有効振動半径                              10.7cm    
振動板有効面積 30.2cm2    48cm2     191cm2    332cm2           
サイズ:    645g     570g     2.15kg    2.20kg    4.50kg    

価格:     \3,280(税込) \3,980(税込) \9,380(税込) \10,500(税込) \14,000(当時)



こうして横並びにすると8cmも25cmも大差無い様な印象が…インピーダンスや定格入力に差は無い。

再生周波数帯域もそれ程違う様には見えないし、出力音圧レベルに至っては殆ど変わりは無いけど…



逆に最低共振周波数が違っても実は大差無かったり、再生周波数帯域表記は実はいい加減だったり。

単に最低共振周波数が低いだけで低域が出る様に感じる、実際に再生周波数特性曲線を見ると判る。



再生周波数帯域が低く迄伸び、出力音圧レベルが高ければ低音が出る気が…


見た目やスペック上の特性なら『CORAL 10L-60B』がこの中では一番ですが?




『CORAL 10L-60B』を使用したシステムの再生周波数特性曲線
イメージ 4



『Fital Pro 10FE200』の再生周波数特性曲線
イメージ 5



『Fital Pro 8FE200』の再生周波数特性曲線
イメージ 6



問題は50~500Hzの低域特性、2kHz以上はスコーカの領域になりますからある程度無視出来ますが…

これ迄も散々苦労して400Hz以下を出そうとしてましたが、リコーンすれば問題は一気に解決する。



スコーカーとトウィータの領域はほぼ95~96dB/W/m以上、ウーファも95~96dB/W/m以上なら問題は…

と云う事で選択したのが『Fital Pro 10FE200』極端に云えば『Fital Pro 8FE200』でも良いかも?



再生周波数特性曲線で比較すれば、『Fital Pro 8FE200』でもバスレフポートチューニングすれば?

『CORAL 10L-60B』より低域が出る…50~60Hz付近を持ち上げてやるだけで充分な低域が得られる。



数字の上では一番低域が出てる筈だった『CORAL 10L-60B』でしたが本当は?


8.0"(20cm)φでプレス鋼板の『Fital Pro 8FE200』に負けているのが現状!




バスレフチューニングしても100~400Hzは実質90dB/W/m未満しか出ない『CORAL 10L-60B』に対し…

素の状態で150~700Hzは実質93dB/W/m以上出てる8.0"(20cm)φプレス鋼板の『Fital Pro 8FE200』。



スペック上は『CORAL 10L-60B』の94dB/W/mに対し『Fital Pro 8FE200』は95dB/W/mと1dB/W/m違い!

実際の処は3dB/W/m違っているため出力音圧は2倍、加えて耐入力が4倍以上ですから爆音も可能(笑)



特に20Hz付近の違いが顕著、バスレフチューニングで辛うじて60dB/W/m超えの『CORAL 10L-60B』。

これに対し『Fital Pro 8FE200』は余裕の75dB/W/m超え、15dB/W/m近い差は比較になりませんね!



これが『Fital Pro 10FE200』は素の状態で80~600Hzで94dB/W/m以上の音圧。


出力音圧90dB/W/mに至っては、50Hz以上ですからバスレフチューニングなら?




スペック上『CORAL 10L-60B』の94dB/W/mに対し『Fital Pro 10FE200』は96dB/W/mと2dB/W/m違い!

実際の処は6dB/W/m違っているため出力音圧は4倍、加えて耐入力が5倍ですから20倍爆音も可能(爆)



『Fital Pro 10FE200』20Hz付近は素の状態で余裕の78dB/W/m超え、バスレフチューニングは必要?

エンクロージャ改造前にリコーンしてたら、バスレフチューニングはしていなかったかも知れない。



まぁこれは結果論に過ぎませんから、その時にはエンクロージャの容積不足が気になっていたかも?

見た目は安っぽく見える『Fital Pro 10FE200』ですが、本当は良いユニットなのかも知れません。



フランジにヘアライン加工でもして、前面を覆えば充分高級感が出せますが…


そこまでしなくても充分に機能美の演出は可能でしょう(^^♪


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