今の処元気に鳴ってるAURATONE 5C改4A-70(1980年製)ですが…

この手のユニットの寿命ってどの位？結構気に入ってるんで気になります。

やっぱり次の候補は考えていた方が…かなり高いハードルになりますね。

この音色、実はオリジナルの儘じゃないから余計に気になってるんです。

現在のサブスピーカーAURATONE 5C改4A-70、メインスピーカーのウーファ10L-60Bもそうですが…

ユニットの紙臭さを消すため、コーン紙に特殊な液体を含浸させています…塗っただけですけど？

試聴を繰り返しながら日を開けて何度も繰り返し塗る、だからコーン紙は重くなってる筈ですが。

紙臭さは殆ど無くなり、中域が落ち着いて、低域も少しだけ重くなってる気はしますがどうかな？

アタックの速さは相変わらずだし、低音のキレも失ってはいない…チューニングは成功してます。

次の候補を幾つか選定しておこうかと思いますが、最有力候補はこれ　↓↓↓

見た目はちょっと変わっていますが、エッジが崩壊しなければＯ・Ｋです(笑)

そんなサブスピーカーAURATONE 5C改4A-70、それに代わるユニットの選択は非常に難しいんですね。

だからこそ色んな資料を漁って、少しでも可能性が有りそうなものを比較する事になるんですけど？


TangBand W4-2142 10cmフルレンジ

ユニークな設計の10cmフルレンジがTangBandより登場。
円筒形の特徴ある形状のフェイズプラグや、パターン形状に成型されたエッジ、竹繊維を混入した振動板など様々な技術が取り入れられています。
音質はひずみ感の大変少ない、透明で繊細な音となっています。
また、このクラスのフルレンジとしては最低共振周波数が60Hzと低くなっていますので、量感のある再生も可能です。

・高音域の拡散性を改善するユニークな形状のフェイズプラグ
・２次、３次歪みの大変低い設計
・軽量で剛性の高い竹繊維混入パルプコーン
・低い最低共振周波数（60Hz）
・耐久性のあるサントプレンラバー製エッジ
・大きなX-max（2.4mm）


■仕様
メーカー　　　　　TangBand　　　　　PARC Audio　　　　ファイタルプロ　　Peerless
型番　　　　　　　W4-2142 　　　　　DCU-F121A 　　　　4FE35 　　　　　　TC10FG00-04
形式　　　　　　　10cmフルレンジ　　10cmフルレンジ　　10cmフルレンジ　　10cmフルレンジ
振動板材質　　　　竹繊維混入　　　　ＡＬ・ＭＧ　　　　グラスファイバー　グラスファイバー
　　　　　　　　　パルプコーン　　　合金コーン　　　　パルプコーン　　　パルプコーン
エッジ材質　　　　サントプレン　　　ゴム製　　　　　　ゴム製　　　　　　クロス製
　　　　　　　　　ラバー製
マグネット　　　　フェライト　　　　フェライト　　　　フェライト　　　　フェライト
インピーダンス　　8Ω 　　　　　　　6Ω 　　　　　　　8Ω 　　　　　　　4Ω
周波数特性　　　　60Hz～20,000Hz　　75.4～30,000Hz　　90Hz～20,000Hz　　115Hz～16,000Hz
音圧レベル　　　　88dB/W/m　　　　　89dB/W/m　　　　　91dB/W/m　　　　　86.7dB/W/m
最低共振周波数Fo　60Hz　　　　　　　75.4Hz　　　　　　100Hz 　　　　　　115.9Hｚ
ボイスコイル径　　25.4mm　　　　　　25mm　　　　　　　19mm　　　　　　　25mm
定格入力　　　　　25W 　　　　　　　30W 　　　　　　　30W 　　　　　　　30W
最大入力　　　　　50W 　　　　　　　60W 　　　　　　　60W 　　　　　　　60W
振動板有効半径　　　　　　　　　　　42mm
振動板有効面積　　57cm2 　　　　　　　　　　　　　　　48cm2 　　　　　　54.1cm2
Vas 　　　　　　　6.41L 　　　　　　3.29L 　　　　　　2L　　　　　　　　2.28Ltr
Qms 　　　　　　　2.20　　　　　　　4.002 　　　　　　4.2 　　　　　　　5.9
Qes 　　　　　　　0.39　　　　　　　0.371 　　　　　　1.04　　　　　　　0.65
Qts 　　　　　　　0.33　　　　　　　0.34　　　　　　　0.84　　　　　　　0.59
Mms 　　　　　　　4.61g 　　　　　　5.84g 　　　　　　3.9g　　　　　　　3.4g
取付穴径　　　　　96mm　　　　　　　100mm 　　　　　　89.5mm　　　　　　98mm（背面取付）
最大外径　　　　　125.5mm 　　　　　125mm 　　　　　　129.85mm　　　　　102×102mm
重量　　　　　　　約1,550g　　　　　約1,372g　　　　　約570g　　　　　　約600ｇ
価格　　　　　　　9,780円(税込) 　　8,480円(税込) 　　3,940円(税込) 　　3,760円(税込)

比較対象は多い方が良いよね…特性を見較べていくとTangBand W4-2142は一番低域が豊かだけど？

推奨エンクロージャ容積では勿論絶対に100%以上で有る必要は有りませんが出来るだけ欲しい処。

VasはPARC Audio DCU-F121Aが3.29L、ファイタルプロ4FE35が2L、Peerless TC10FG00-04が2.28Ltr。

ならPARC Audio DCU-F121Aは6.58ℓ、ファイタルプロ4FE35は4ℓ、Peerless TC10FG00-04は4.56ℓ。

PARC Audio DCU-F121Aは30.4%、ファイタルプロ4FE35は50%、Peerless TC10FG00-04は43.86%です。

それでいくとTangBand W4-2142はVasが6.41Lなので、12.82ℓのエンクロージャ容積を必要とします。

その場合の比率は必要容積の15.6%しかない事になります…毒食わば皿まで、五十歩百歩の例えも。

腹を決めてTangBand W4-2142を使うという手も有るかな、どうせどれでも低域が出ないのであれば…

仕様書じゃなく一番周波数特性の綺麗なのを選ぶ、そんな選択肢も有りかも知れませんね高いけど！

上記2つに較べファイタルプロ 4FE35は低域不足、20Hz付近で10dB/W/m違う。

AURATONE 5Cの大元の定格をクリアするのって意外と難しいんですよね。

有って無い様なスペック、必要最低限の情報だけで詳細なデータは一切有りませんからね。



5C super sound cube
仕  様（初期？）
 
方式 　　　　　　1ウェイ・1スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 
使用ユニット 　　全帯域用：12.5cmコーン型 
周波数特性 　　　50Hz～18kHz 
出力音圧レベル 　89dB 
インピーダンス 　8Ω 
許容入力 　　　　60W（MUSIC） 
外形寸法 　　　　幅165×高さ165×奥行165mm 
重量 　　　　　　2.5kg



5C super sound cube
機種の定格（後期？） 

方式　　　　　 　1ウェイ・1スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 
使用ユニット 　　全帯域用：12.5cmコーン型 
周波数特性 　　　50Hz～18kHz ±5dB 
出力音圧レベル 　90dB 
インピーダンス 　6Ω 
許容入力 　　　　60W 
外形寸法 　　　　幅165×高さ165×奥行165mm 
重量 　　　　　　5.2kg



AURATONE 5Cの復刻版Auratone 5C 'Super Sound Cube'48,000円(税抜) 
機種の定格 

スタジオモニタースピーカー
周波数特性：　　75～15,000Hz
許容入力：　　　30W
インピーダンス：8Ω
コネクター：　　バインディングポスト
効率：　　　　　90dB
サイズ：　　　　165W×165H×153D mm
重量：　　　　　5.90kg(1本)
2本セットでの販売です。



崩壊したユニットの代わりに現在使用しているCORAL 4A-70ですが、これでもちょっと難しい。

4A-70の場合、周波数特性は85～20ｋHz、出力音圧レベルは90dB/W/m有るが…許容入力は40Wです。

実際に周波数特性を測定して比較した訳では無いためクリアしていないとも言い切れないですが。

 

たったこれだけの仕様なんですが、出力音圧レベルが90dB/W/mで周波数特性が50Hz～18kHz ±5dB。

インピーダンスが6Ωで許容入力が60Wとか…この小さなエンクロージャ容積で50Hzが85dB/W/mとか？



上の方が伸びているユニットは有りますから上は良いのですが、問題はやはり下の方でしょうね…

基準のエンクロージャ容積より小さめの箱に納めた際の周波数特性はどう変わるんだったかかな？

確か下が無くなる変わりにfoより上が盛り上がった様な記憶が有るが、ちゃんと出れば問題無し！

やはりこのサイズでAURATONE 5Cのスペックをクリアするのは無理なのかな？

最近この手のフルレンジユニット出力音圧レベル低過ぎ、入力も小さいしね。

一番近いのはTangBand W4-2142かな…出力音圧レベルは88dB/W/mだけど。

インピーダンス8Ωだし、最大入力は50Wと小さい…最低共振周波数Foは60Hz。

ならPARC Audio DCU-F121Aがセカンドチョイスになるか…最大入力60Wだし。

インピーダンス6Ω、出力音圧レベル89dB/W/m…最低共振周波数Foは75.4Hz。

低音が出てないのは両方共だけど、PARC Audio DCU-F121Aは5.5kHzに谷、10kHzからだら下がり。

この5.5kHz付近と18kHz付近では7～8dB/W/m程低下してますから±5dBの範囲に入っていません。

周波数特性の波形は一番なだらかなんですが、これでも駄目なんですか…結構厳しいんですね。

VasがTangBand W4-2142の6.41Lに対しPARC Audio DCU-F121Aは3.29Lです。

ならダークホースはファイタルプロ 4FE35、AURATONE 5Cとは合わないが。

高域は申し分無い、低域が明らかに不足…Vasは2Lで一番条件が良いが。

周波数特性の50Hz～18kHz ±5dB…クリア出来ていません(^^♪