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Channel: 浅き夢見し…
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定量化

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スピーカーのエンクロージャを設計する際に何を基準にするか。


色んなパラメータが有りますが、それらの設定は何を基準にしたらいいのか?




オーディオ全体がそうである様に、音の良し悪しは好き嫌いとも相互に関係。


多分に感覚的なものも多く、好みの問題ですがあながちそうとも言い切れない…




デザイン的な好き嫌いも有るし、音楽の好みも有りますから完璧なものは無い?
イメージ 1
一番代表的なのはコーン型ですが、これは低音が得易い特徴が有ります。



コーン型で低音を得るのにエンクロージャが有りますが、これのチューニングが実は大変なんです。

様々なパラメータがあり、それぞれに対して定量的な基準が無い…好みも有り商業的な制約もある。



一番一般的なパラメータとしては『fo』や『Qo』が有り、他には『mo』や『Vas』を参考にします。

この『Vas』で必要なエンクロージャ容積を判断するのですが、どの位が良いのかは何処にも無い。



辛うじて『Vas』の2倍以上のエンクロージャ容積が必要と云われてるだけ、非常に曖昧なものです。

密閉箱に収めてしまえば、それが『Vas』の2倍以上のエンクロージャ容積なら特に問題無いのかも。



とは云え密閉箱で充分な容積を確保するのは難しく低音増強機能が必要です。


そこで構造が単純で、作成が簡単なバスレフ型エンクロージャの登場ですが…




今日聴いてるのはこれ ↓ ↓ ↓ 『その愛に/広谷順子』
イメージ 2



では他のパラメータはと云えば、主にバスレフポートチューニングの様な場面で使用する事になる。

とは云えここにも明確な基準は無く、市販品の場合は使用ユニットの有効振動板面積の20~25%程。



ある人が行った実験では、有効振動板面積の50~150%の時の音質が良く…容積も『Vas』の30倍が!

勿論一般的なバスレフのポートチューニングでは有り得ない気がしますがサイドポートバスレフは…



50~200%程度が簡単に出来てしまう、大きなポートの断面積が簡単に得られる上デザイン的にも。

逆に使用ユニットの有効振動板面積に対して、50%以下に設定する方が難しいとも云えますけどね。



ポートの断面積はユニットの有効振動板面積に対し定量化できましたが…


次に設定するのはエンクロージャの共振周波数を決定するポート長です。




それとこれ ↓ ↓ ↓ 『ブレンディー/広谷順子』
イメージ 3



この共振周波数自体にも明確な基準が無いため、様々なチューニングの仕方が存在してますからね。

そこでユニットの『fo』が60Hz以上の場合を考えてみると、低音が出ないためバスレフが必要です。



ならば『fo』÷√2を共振周波数とすると、その場合凡そ『fo』÷√3辺り迄再生可能周波数になる。

逆に『fo』が低い場合『fo』×√2を共振周波数とすると『fo』×√2辺り迄再生可能周波数になる。



『Qo』は切れの良さを判断する値で、低い方がキレが良いと云えます。


『mo』は振動系質量ですが、重い音が好きな人にはこれが大きい方が。





それ以外にデザイン的な好みも有りますよね、私は個人的に縦横(幅と高さ)の比率は1:√3が好き。

特性的には『fo』や『Qo』、『mo』は値が小さい方が好きで…有効振動板面積の大きなユニットが!



と云っても現実にはリスニングルームの制約で、10inch(25cm)φ~12inch(30cm)φが限界ですけど。

小さい方では3.5inch(8cm)φ~8inch(20cm)φのフルレンジも好きです、それぞれに特徴が有って。



一般にはあまり知られてないユニットで、それが好みに合ってたら嬉しいよね。


フルレンジでカバー出来れば良いが、それが無理な場合プラストウィータとか?




フルレンジも良いけどマルチもね、コアキシャルはこの場合どっちに入るのかな。


TANNOYやALTECは果たしてどっちなんだろうね(^^♪


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